写真ケーキ作りに人気《可食プリンター小型3機種》を解説

"フードプリンター"を1台導入するだけで、簡単にインパクトのあるケーキが作れます。「子どもの晴れ姿をケーキにしたい」「ウェディング姿の写真を使いたい」など、オーダーメイド同様のオリジナルケーキが作れるので、ケーキを買ったお客さんの満足度を高めてくれるのは言うまでもありません。
今回は、ご家庭からケーキ屋さんの業務用として使える、置き場に困らない小型タイプの人気のフードプリンター3機種を紹介します。写真ケーキは、通販ケーキのなかでも、バースデーケーキや記念日のプレゼント用に人気のあるケーキです。


最近では通販のケーキ店を中心に、写真ケーキやイラストケーキをセミオーダーで作ってくれるお店が急増しています。
自分のお店で写真ケーキを扱いたい
一度買ったら、買い替えにくいのがプリンターです。長く使うことを前提にフードプリンターの「機種選び」を解説していきます。
この記事を読むことで、購入後に「機種選びに失敗した」と後悔することがなくなります。
可食プリンターをすぐに使い始められるように、必要なものも合わせて紹介しますね!
写真ケーキ用【可食プリンター】機種 3選
さっそく写真ケーキに使えるタイプのプリンター機種を紹介していきます!
価格や性能、プリンター機種や購入方法がわかります。インターネット上でいざ比較しようとしてみると、メーカーや型番が混同してしまい、まぎらわしいので注意です。
今回紹介するフードプリンターは、可食シート(エディブルシート)に印刷して使います。PCのプリンターと同じぐらい小さくて、しかも導入しやすい価格帯です。
可食プリンターを導入し、ケーキやスイーツに更なる付加価値をつけることで利益が上がりやすくなりますよ♪
それでは、プリンターを見ていきましょう。
バカ売れ写真ケーキをチェックする
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【ソウケン】フードプリンタ TPW-105ED(シート専用タイプ)44,000円(税込)
可食(食べれる)印刷|TPW-105ED 可食インクジェットフードプリンタ
【特徴】
・業界最安値の可食プリンター
・低価格で導入しやすい
・販売も比較的多い(楽天市場で購入可能)
・フルカラー印刷
【性能】
・搭載可能インク:シアン/マゼンダ/イエロー/ブラック
・最大搭載インク数:4本
・印刷可能範囲:210mm×297mm
・重量:約3.3キログラム(本体のみ、消耗品含む)
・外形寸法:【収納時】W392×H264×D148(mm)
・対応OS:
・Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows10
・Mac OS X10.5.8~TPW-105ED【エディブルペーパーのプリント】
【ソウケン】フードプリンターTPW-105EDのメリット
価格が4万円台と低価格であり、導入しやすい点がポイント!
価格重視の方や、家庭で使いたい方におすすめのプリンターです。
可食シートやUSBケーブルは付属されていないので、別途自分で用意する必要があります。フルカラー印刷で、まるで本物の写真のような仕上がりです。
購入後のトラブルシューティングページが用意されていて、よくある質問が充実しています。「急にインクが出なくなった」「印刷がズレてしまう」などケースごとに解決できるよう情報が多いので、はじめてのフードプリンターとしてとっつきやすく、扱いやすいのでおすすめです。
使用頻度があまり多くない、個人での使用~小規模なお店で利用したい方向け。
Amazonでも販売を行われていますが、転売も出回っているようなので正規代理販売店からの購入するようにメーカーが注意喚起をおこなっています。
消耗品はAmazonでも購入できる
クリスマスなど繁忙期に注文が重なり可食インクや可食シートが足りなくなることも想定しましょう。急に必要になった場合にも、Amazonで年中無休・24時間いつでもお急ぎ便対応で入手できるのは心強いポイントです。
詰め替え用インクは「単品」と「セット」両方ともAmazonで買えます。
▼詰め替え用インクカートリッジ(単品)
マゼンタ/イエロー/シアン/ブラック全4色
可食シート(エディブルペーパー)は「25枚入り」と「100枚入り」があります。こちらもAmazonにて購入が可能です。
②【ニューマインド社】フードプリンター NE-210S

【特徴】
・操作が簡単
・無線LANに対応(USBも搭載)
・4色専用ボトル式で、インク長持ち
・プリンターのサイズが小さく、邪魔にならない
【性能】
・搭載可能インク:シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック
・最大搭載インク数:4色
・印刷可能範囲:175×253mm(最大印刷範囲)
・重量:約5キログラム(本体のみ、インク含まず)
・外形寸法【収納時】:W506×H197×D280(mm)
・外形寸法【使用時】:W506×H332×D530(mm)
・対応OS:
・Windows 7/Windows 8/Windows Vista(32または64ビット)
※現在Windows 8以降にも対応しています
・Mac OS X10.5.8~10.10 ※一部利用できない機能あり
ニューマインド社で製造されているプリンター。ユーロポート株式会社の公式HPから購入が可能です。
先ほどのプリンターとは異なり、無線LANに対応している点は大きな特徴と言えるでしょう。
ケーキ店の調理台や喫茶店など、パソコンを近くに設置できない環境でも印刷ができるので、業務使用にも重宝します。可食シートプリンタNE 210S セットアップ動画 01(フォトケーキ)

高画質・業務用を探している人にはニューマインド社がおすすめ!
TVでも取り上げられたことがある商品で、しかもYOU TUBEの解説動画を見ながらセッティングできてわかりやすい♪
「スターターセット」も販売されているこちらのフードプリンター。プリンター・可食インク・可食用洗浄液・可食シートがセットになったお得な商品となっています。

【ニューマインド社】フードプリンター NE-210Sのメリット
印刷の画質にこだわりたい!
高画質・業務用を探しているならニューマインド社がおすすめ!
YOU TUBEによるマニュアルや、電話の問い合わせなどサポートが充実しており価格相応の安心感があります。
「フードプリンター NE-210S」を単体で購入した場合、定価は72,500円(税別)。
インクやシートなども別途購入する必要があるため「すぐに利用したい!」という方は、セットでの購入がおすすめ♪
セット内容の確認はこちち

セットに付属されたソフト「ラベルマイティ」を使えば、レイアウト&データ入稿もできて、便利です!
\ 無料カタログを見てみる! /
【Icinginks】クリーニングキットキャノン食用プリンター/85,980円(配送料無料)

【特徴】
・Amazonで購入が可能
・ケーキインクカートリッジはアメリカ製
・Wi-Fi・USB・Bluetoothを介してPCやタブレット、携帯電話に接続が可能
・プリンター・可食インク・可食シート・クリーニングキットのセット
【性能】
・搭載可能インクや重量、外形寸法などは不明
Icinginksから販売されている食用プリンター。
可食インクなども含めて8万円台で購入できるので、とても魅力的ですよね♪
Amazonのレビューも高評価なのですが「海外製」です。
レビューも英文となっており、日本語のレビューを見つけられませんでした。
説明書なども全文英語の可能性が高いでしょう。
故障トラブル時の対応などを考えると情報が少なく、心もとない印象です。英語に自信のある方は検討してみても良さそうです。
インクカートリッジは機種ごとに専用のものを使う必要があります。代替品が効かないので要注意。
海外からの輸入が必要な商品であるため、インクカートリッジや可食シートも取り寄せる必要があります。
カタログで見る限り、印刷画質等は良さそうですが長い目で見るとインクは消耗品なので心配がありそうです。
比較的低価格で購入できる商品ですが、取り寄せをする手間やサポート面を考えた上で購入を検討しましょう。
Icinginks カートリッジコンボパック CLI-281/PGI-280 XLシリーズ用 チップ付き (5パック)
食品プリンター用Icinginkインクカートリッジパックには以下が含まれます。
- (PGI-270) ブラック
- (CLI-271) ブラック
- (CLI-281) シアン
- (CLI-281) マゼンタ
- (CLI-281) イエロー
写真ケーキ作りに必要なもの

写真ケーキを作には、下記の4つが必要です。
必要なモノ
- フードプリンター
- 可食シート
- 可食インク
- パソコン(USBケーブル含む)
この4つがあれば、すぐにでも写真ケーキを作れますよ♪
フードプリンター
通常のプリンターでは写真ケーキを作れません。
食べ物に印刷できる「フードプリンター」が必須です。
インクジェットプリンターと同じように、液体の可食インクをノズルから噴射して
可食シートに印刷します。
写真ケーキを作るのであれば、まずはプリンターから用意されることをおすすめします。
小型のフードプリンター単品の価格相場は、5万円~8万円前後です。
可食シート
可食シートとは、その名の通り「食べられるシート」のこと。このシートに可食インクで写真やイラストを印刷して、ケーキなどの装飾に使います。
写真も鮮やかに再現できるので、印刷してケーキのデコレーションに使えます。フードプリンターで印刷した可食シートをケーキにのせて写真ケーキを作れます。
キッチン用ばさみやナイフを使って、好きな大きさにカットして使います。水分に弱い特性があるので、フルーツを周りに飾るときは扱いに気をつけましょう。
ちなみに、可食シートの最小ロットは1枚~購入が可能です。個人で利用される方でも安心して購入できます。
また、コンパクトフードプリンタ専門店で販売されている可食シートの最大ロット数を調べたところ、こちらは200枚が最大でした。
クリスマスなどの繁忙期には売り切れたり、再入荷までに時間がかかったりする場合もあります。賞味期限も比較的長い商品が多いため、早めの注文を心がけましょう。
可食インク
可食インクは、大きく分けて2種類あります。
➀天然の添加物色素を使った可食インク。
自然で優しい発色が特徴で、賞味期限はおよそ3カ月。
商品によって期間は多少異なりますが、賞味期限は比較的短めです。
②合成色素を素材として使った可食インク。
鮮やかな発色が特徴的で、賞味期限はおよそ1年と長め。
幅広い食品に使われています。
販売されている可食インクは、いずれも厚生労働省から承認されたものです。
インクであるとともに、「食品」であることを忘れずに。
取り扱いの際には十分な衛生管理が必要です。
パソコン(画像を読み込む印刷ソフト&USBケーブル)
パソコンとプリンターをつなぐUSBケーブルが必要です。
プリンターの機種によって、対応OSが異なる場合があるので、
必ず購入前にお持ちのパソコンのOSを確認しましょう。
(例)
・Windows 7/Windows 8/Windows Vista(32または64ビット)
・Mac OS X10.5.8~10.10
プリンター選びのポイント

写真ケーキを作る際には「プリンターが必須!」とお伝えしましたが、コンパクトなサイズから業務用まで、その種類は多岐にわたります。
今回は小型のフードプリンターに限定していますが、迷ったら、下記のポイントを参考に検討してください。
ポイント
- 印刷の品質(印刷がキレイか)
- 取り扱いやすさ
- 消耗品のコスパ
- 消耗品の入手のしやすさ
下記で詳しく解説していきます。
印刷品質(画質の良さ)
画像解像度が分かれば各種プリンターで比較できますが、中には詳しい記載がないプリンターもあります。その際は、商品とともに紹介されているケーキの画像などを参考に比較・検討してみましょう。
「あまり違いが分からない」という場合は、使える可食インクの色素に注目。
インクの色素によっても、出来上がりの印象が異なるためです。
もし印刷品質を向上させたいのであれば、天然色素と合成色素、
どちらも使えるプリンターを選びましょう。
取り扱いやすさ(大きさなど)
大きい業務用のプリンターは、置き場所に困ってしまうことも。
「置き場所がない」という方は、今回紹介したコンパクトなフードプリンターが取り扱いやすくておすすめです。
置き場所に困らず、移動もさせやすいので、定期的なメンテナンスや、いざという時の修理時の持ち出しもしやすいです。
ただし、耐久性にやや不安が残る部分もあります。
マカロンなど、可食シートを使わず直接プリントしたい場合や、頻繁にプリンターを使うようであれば、業務用の大型フードプリンターの購入を検討しましょう。
消耗品(インクカードリッジなど)のコスパや入手のしやすさ
インクカートリッジに関しては、決してコスパがいい商品とは言えません。
個人で作る分には十分ですが、写真ケーキを作る機会が多い方は、ボトルタイプの可食インクが使えるプリンターがおすすめです。
また、消耗品を購入する際は入手のしやすさにも注目しましょう。Amazonや楽天市場で購入できる消耗品であれば、素早く受け取る
ことが可能です。
一方、海外製品のプリンターや専用インクを購入した場合、届くまでに日にちがかかります。プリンター本体の値段だけにとらわれず、消耗品の入手のしやすさも考慮しましょう。
食用インクと可食シートの原材料について

可食シートの原材料には、加工デンプン・セルロース・プルランなどが使われています。プルランは食品やお菓子などのツヤ出しに使われている、食品添加物の一種です。
この原材料だけ見れば特にアレルギーを心配する必要はありませんが、中には大豆が含まれている可食シートもあります。
購入の際はしっかりと原材料も確認した上で購入しましょう。
また、食用インクは食品衛生法で許可されている食品添加物のみを原料としています。安全性を確認するための毒性試験も行われているので(参考:株式会社ニューマインド/可食性食用インク【食用色素の安全性】)、安心して口にできます。
可食プリンターで商品の幅が広がる
フォトケーキは、どんなケーキよりも1人1人の要望に手軽に応えられるから人気があるんです。プリントによってケーキも全く別物に見えてくるほど使用する画像素材1つで雰囲気が変わりますよね。
自分で画像データを入稿できるので、人気アニメキャラクターの注文依頼も非常に増えているそうです。
フォトケーキの人気の理由とフードプリンターの導入メリット
こちらは僕が手作りしたジェンダーリビールケーキです。見ていただければわかるように、フードプリンターを導入することでデコレーション技術だけでは表現しにくい「イラスト」や「メッセージ性」が表現できます。手描きに比べてパティシエの作業負担も減り、お店としても費用対効果も良いですね。フードプリンターを使うことで、100人のお客さんに対して100パターンのケーキでアプローチできるので、他店との差別化が図れるかどうかの1つのキーポイントになってきます。こういったオリジナリティの高いビジュアルのケーキは、SNS映えもするので話題になりやすいのも追い風です!今後の新商品作りにも大きく貢献してくれること間違いないです。

\ しかも商用OK /
家で子どもの誕生日ケーキ作り用にプリンター購入を考えている人には、1枚の印刷から購入することができるこちらの可食プリントサービスがおすすめです。
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使う頻度が低くなってしまうためインクやシートを余らせてしまったり、写真ケーキをケーキ屋さんで買うよりもかえって高ついたり出費もかなり抑えられますよ。
チョコレートを使ったフォトプレートの作り方
ここでは、ホワイトチョコレートに可食シートを貼り付ける方法を教えます。
ポイント
そのままケーキに可食シートをのせて生クリームでフチを隠すようにデコレーションするよりも、チョコプレートやクッキーで台をつくりピンっと張った状態でシートを固定することで、写真にシワや歪みが入りにくく、プレート状にしてケーキに立てたりしてデコレーションに使うこともできます。
step
1可食シートに画像を印刷し、ハサミで丸くカット
6号のケーキを作る場合は、印刷は5号サイズ(直径15cm)ぐらいが良いでしょう。イラストが果物やデコレーションで隠れてしまわないようにひと回り小さめに。
step
2湯煎にかけたホワイトチョコレートを型に流し入れる
チョコレートの厚みは5mm程度になるようにすると、強度があり扱いやすい。
step
3可食シートを貼りつける
あらかじめ丸く切っておいた可食シートを、チョコレートの表面が完全に冷え固まる前にのせて貼り付ける
step
4ナパージュでツヤを出しコーティング
完成!
まとめ
今回は、可食シートに印刷して使うタイプの小型フードプリンターを紹介しました。
今回紹介した小型の可食プリンター以外にも、直接インクを吹き付けるダイレクトプリントタイプのプリンターや、マカロンやどら焼きをセットして印刷できるプリンター機種もあります。使用の頻度や予算に合った1台を見つけてくださいね♪
スイーツを求めるお客さんに人気が爆発している写真ケーキもプリンターの検討と合わせてぜひ、直接手にとってみてくださいね。